水たぎつ吉野宮滝 3吉野の山で見つけた草花で印象に残ったものがありました。一番、嬉しかったのは「茜」を見つけることが出来たことです。 茜は古代、額田王が あかねさす 紫の行き しめの行き 野守は見ずや 君がそでふる で歌われた「茜」です。 茎から枝が出るところが十字になっているのが特徴です。 教えてもらってからは、道を歩きながら茜ばかりがきになって仕方ありませんでした。 ついに、みつけました、ちょっと感動です。 写真ではうまく写っているでしょうか。 茜は根を細かくしてから水で煮だして染料にするそうです。 染め上がるとまさに茜色。 とても綺麗で落ち着いた古代の色です。 ちなみに茜染めについてです。 茜染め それから、珍しいところでは花筏というのもありました。 綺麗な名前ですね。 名前の通り葉っぱを筏にして花が乗せてあるようにも見えます。 一枚づつの葉っぱからつぼみが生えているるのが見えるでしょうか。 川の近くで湿って、コケが生えているところの近くにあったので、この写真を撮ろうと思って滑りそうになってしまいました。(笑) 上手く撮れていれば良いのですが。 それから、ノリウツギといって野生のアジサイのようなものがありました。 素朴で綺麗な花です。 他にも野ユリ、野ツツジなどがありました。 でも、名前を知らない花の方が多くて少し残念です。 一辺には覚えられないので、今日はこの3つに焦点を絞ってみました。 山の中を歩くと静かだけれど、鳥の声や水のせせらぎが聞こえます。 また、いろいろな草花を見ることも出来ます。 同じ場所でも季節によって随分趣は違うのではないでしょうか。 吉野はまた来たいなと思わせられる何かを持っています。 ちょっと、私も神秘の力に引き寄せられてしまっているのかもしれません。 持統天皇が電車も自動車もバスもない時代に飛鳥からここまで来るなんて本当に大変なことだったに違いありません。 それなのにここへ来たくて来たくて仕方なかった気持ち少し分かるような気がします。 勿論、31回も来る事は出来ないとは思いますが。 まだまだ、吉野で行っていない所はたくさんあります。 いつかまた季節を変えて来たい場所のひとつです。 |